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私の好きなモノの感想を只管述べているだけのブログです。

ヤマノススメの原作読んだら面白かった 神々の山嶺雑感。

ヤマノススメの原作ではありません。ウソです。

 どういう作品か簡単にまとめると、エヴェレスト初登頂の謎を追う登山好きカメラマンが、羽生という一人の登山家と出会い、山と羽生の魅力にどんどんハマってく作品。

ヤマノススメから派生して登山に少し興味が出たので、登山関係の漫画読んでみたいなぁと思って購入。ヤマノススメに比べると全く画風は違ったけど面白いのでまぁよし、似てる作風としては孤独のグルメに雰囲気は近いかも、独白が多い感じ。最初はマロリーの謎を追うため、ひたすら探偵みたいなことやってるパートが多く、羽生と羽生を取り巻く登山家の話がほとんど。後半から羽生さん登場して段々主人公を巻き込んだ登山の話になっていった。最後に綺麗にオチは付く感じだが。個人的によく分からなかったのがオチのマロリーの写真と羽生さんのセリフ。マロリーの謎は解けたけど、話の核はそこじゃなくて羽生さんと主人公についての決着がいまいち着いてない感が大きい。読み終わってスッキリしたような、まだ取りこぼしているような、そんな印象。
ヤマノススメと比べるのはそもそも間違いなんだろうけど、それは百も承知でいうと、登山漫画にしては山登りたくなくなる漫画だった。ざっくり山についてのエピソードが沢山読めるが、5割くらい失敗談で山や山をめぐる登山家の話で登山にトラウマを植え付けられた。でも、それだけ人を魅了する登山についての熱さみたいなものはしっかり伝わってきた。あと、登山中のヤバイシーンの緊迫感が凄い良く描写されてて面白かった。案外パニック系と思って読む分には面白いのかもしれない。ヒロインっぽいキャラは全く出てこず、むさい男が2人くんずほぐれつしてた。
どうも原作は最終話一歩手前で終わってる模様。だとすると、この作品の主人公は深町であり、深町が思うことこそが今回の話の核なのかな?だとするならば、深町の最後のセリフと、オデルのセリフが今回の話のオチな気もせんこともない。人はいずれ死ぬ、死ぬのは結果であって、そこに幸福だとか不幸だとかいうのはついてこない。問題はどう人生を送っているか、登山家である羽生は最後まで登山家であることを諦めずに思い続けて死んでいけたということが分かる。つまり、羽生の人生は幸福だったと言えるのかなぁと、そして深町はその姿を見て自分も羽生のように山を登り続けることを決意したのかな?