百合的側面から見たライバルとは?2DK、Gペン、目覚まし時計。2巻雑感。
今回も面白かったです。
できるOL奈々美ちゃんと駄目漫画家の卵かえちゃんの同棲レズ作品です。
今回は同棲レズあるある的な話は一旦落ちついて、彼女らの周りのキャラクターにスポットライトが多めに当たった回でした。特に、奈々美ちゃん側の同僚ルー子ちゃんと、かえちゃん側のライバル恋由姫ちゃんについて多めに描かれていた感じ。
百合的側面から言うのであれば、ルー子さんの同僚であり憧れであり自分自身を認めて欲しいって存在って話は、もはや百合なんですよ。パートナーなんですよと糞キュンキュンくる桃色展開に最高に萌えました。逆に心配になったのは恋由姫ちゃんの方で、こっちは百合的でもありながら、屈折しそうな予感がジワジワ来てまして、不安ですね。
まとめると、彼女らがお互いのライバルである奈々美ちゃんかえちゃんとの交流によって、どのように変質していくのか丁寧に描かれていましたし、ルー子ちゃんは一段落してまだ大荒れしそうな良いキャラに育ったり(三角関係ワンチャン!!)。かと思えば、恋由姫ちゃんの方は中々キツイ現実にぶち当たりそうで読んでて心配になってきたりと今後が気になる上手い構成になっていたと思います。
その上で、奈々美ちゃんとかえちゃんの関係がどのように始まったのかという話も描き、ライバルであり良き理解者同士の癒し空間的百合要素もガッチリと補完できていたかと。全て対比的であり、各々の関係がこれからどう変質していくのか楽しみになるような予感を抱かされる巻でした。