何故か似ているおじさんとJK、恋は雨上がりのように1-3巻雑感
独特の雰囲気をもった作品でした
おじさんとJKが恋をする姿を描いた作品です。
シチュエーションだけを聞くと、まるでおじさんの妄想のようなシチュエーションですが、少女漫画のような繊細なタッチによる女子高生の目線と、枯れたおじさんの目線の両方から恋愛を描いている面白い作品でした。
何より作品の空気感というか雰囲気が面白く、主人公に漂う諦念と持て余した情熱がない交ぜになったような感じは独特で面白いです。時にそれが辛そうだったり、かと思えば思わぬ方向へ突っ走らせたりと青春しているJKの姿は朗らかな気持ちにさせてくれて、応援したくなりました。一方オジサンは、何もかもが真逆なのにも関わらず抱いている諦念とくすぶっている情熱が何故か似ているあたり凄く面白い二人でした。恋愛漫画というよりかは、二つの世代の交流を通して二つの世代の自己分析的なドラマになっていくのかなと感じました。あと、現実版ワーキングのような一癖も二癖もあるファミレスの連中もコミカルで面白く、特に毎度毎度ヒロインにちょっかいかけてくる大学生の今後の動向が超気になります。