才能、努力、プライドのぶつかり合い!ちはやふる1-30巻一気読み雑感
大人買いしたので読み崩しました
競技カルタに青春をかける熱い人たちを描いた作品です。努力して勝利みたいな王道スポ根要素もありつつ、それでも追いつけない才能を目の当たりにして挫けそうになったり、果敢に挑んでいくキャラ一人一人のドラマが熱く面白い作品です。ちょうどアニメ版の出来がよろしくアニメに凄いハマってたのですが、やっと原作を現行まで読めました。
1-15巻までは千早たちのかるた部が超熱かったです。特に机くんと太一がクッソ美味しいキャラで彼らの感情を追っているだけで凄い感動できました。
16-25巻までは周防名人を取り巻く人間模様が濃かったです。個人戦での千早達の活躍にも手に汗握りますが、やっぱり一番面白かったのは千早、太一のお師匠こと原田先生の生き様が兎に角カッコイイ!!スポ根ものにおける師弟関係の熱さが凄く良かったです。
26-29巻は…内容が波乱続きで本当にどうなっちゃうの!?って感じでした。色々なことが変わり始め、これからどうなるのか目が離せない感じです。何より太一がどうなってしまうのかが本当に気になる。あと机くんは爆発しねぇかなぁ…。ヒョロくんの急激な成長に地味に感動させられること間違いなしな展開でした。
30巻は本格的に団体戦が始まり、一気に準決勝までが描かれていました。瑞沢や富士崎の”受け継がれていくこと”を描いたシーンが胸にジーンときました。あと何と言っても一番良かったのはあのクズキャラだった筑波が立派に成長していた所です。不器用ながらも自分の弱さと向き合うその姿に深くにもカッコ良さを感じちゃうくらいには成長していてびっくりしました。
全体を通して、競技かるたを舞台に、個人戦の勝負の世界の厳しさや辛さと、部活としての青春などが上手くからみ合って一粒で二度美味しい作品となっている感じでした。あとは千早、太一、新の恋愛模様でしょうか。個人的には韮ちゃんが一番報われない健気キャラとして無茶苦茶応援してるんですが、どうなることやら。