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私の好きなモノの感想を只管述べているだけのブログです。

可愛い絵柄で内容がエグい(笑)愛と勝負と人生のお話、3月のライオン1-11巻雑感

可愛い絵柄して描く内容がエグくて面白かったです

将棋というシビアな勝負の世界に身を投じる棋士達の人間ドラマと、家族を失ってしまった孤独な棋士の青年が様々な人との出会いで愛情を取り戻していく作品です。

とにかくエグいのは勝負の世界に投じる棋士達の人間ドラマがエグい。ちはやふるもそうですが勝負の世界の才能に揉まれる人々の話は読んでいるこっちの胃がキリキリしました。でも、面白いから仕方がない(笑)しかも皆無茶苦茶カッコイイ。勝負の世界に様々な人が様々な思いと人生を懸けてぶつかり合い、ぶつかり合った後の勝敗がその人の人生にどう影響していくのかまでを一人一人丁寧に克明に描かれている作品でした。

それから、主人公の零くんが孤独な青年から様々な人との交流を通して少しずつ大切なモノを取り戻していく姿は中々くるものがありました。特に5巻のあるシーンは感涙モノ。本当にこの漫画を羽海野先生は化物としか言いようがない。

そして一番エグかったのが、10巻から11巻でした。作中の様々な親の姿を描いた話が中心でしたが、これがまたエグい。子どもと親の歪な関係が読んでいるコッチの胃をまたギリギリと縛り上げてきました。棋界の勝負の話よりも胃に穴が空きそうになる親子の話ってどうなのよ(笑)

ただ、やっぱり主人公やその周りの棋士達の勝負にもっとクローズアップした話が読みたい!親の話が一段落したので次はまた将棋の話になるのかしら?楽しみです。