可愛い絵柄で内容が重い+眩しくて死にそうになった。ハチミツとクローバー1-10巻雑感
あまりの青春の眩しさに失明しそうになりました。
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美大生、仲良し6人組が恋だの夢だのに明け暮れる青春物でした。
3月のライオンを現行まで読み終わってしまい、じゃあ何に手を付けるか、そりゃ同じ作者の代表作ハチクロでしょうという訳で読んでみました。思った以上に内容重いし、つらいし、眩しいしで読んでいて辛かったです。
何より、大学生から大人になる最後の過程での彼らの人生観を描いているので、一つ恋するにしても重いんです、相手の人生に介入することの難しさ、そして自分の人生に巻き込むことの怖さなんかで思い悩む登場人物を見ているとコッチまで気分が落ち込むことうけあいでした。
あと、主人公が空気過ぎて辛い。こういう恋愛物にしては珍しい主人公キャラのまわりにいるモブっぽい立ち位置の子が主人公だったので、更にこちらの精神をゴリゴリと削ってくれました。舞台には主人公らしい主人公がいるんですよ、でもその舞台には才能がないと上がれない、自分にはその舞台に上がる資格さえない…なんという胃に穴があくような設定か!!3月のライオン以上に趣味の悪い設定に辛い辛い思いをさせられました。
でも、そんな彼らの重く辛い恋やら才能やら自分探しの物語は本当に眩しいくらいに青春してて読んでいて爽やかな気分になりました。そりゃもうこんなにストレスフルな作品なのにどうしても先が気になってしまう!!ってくらい彼らの思い悩む姿は魅力的でした。最後のオチも無茶苦茶爽やかでほろ苦く最高でした。
一つ残念だと思うところがあるとすれば、出てくるキャラクターが魅力的すぎるので、どのキャラクターも手放したくない、まだ終わって欲しくない!!って思っちゃうところ。出来ることなら山崎と山田さんの恋だけは別の作品で成就するところまで読んでみたいですし、完結している作品というのは本当にこういう所で悶々としてしまいました。