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私の好きなモノの感想を只管述べているだけのブログです。

少し古臭い野暮ったさがクセになる。名探偵マーニー1-11巻雑感

少し昔の漫画といいますか、そんなどこか懐かしい作風の探偵漫画でした。

探偵モノですが、謎解きより人間観察がメイン?

マーニーの推理パートは只管聞き込みがメインなので正直スッゴイ地味です。ミステリーかと言われると少し首をかしげる作品でした。では、何が面白いのかと言いますと、マーニーが事件を解決していくことで暴かれる意外な人間ドラマが中々面白い訳です。あまり派手な事件は無いながらも、意外な真実が多く面白い事件ばかりでした。最後の巻だけ、打ち切りなのか伏線回収が急ぎ足で行われてしまいドタバタ感はありましたが、面白かったです。話も1話完結型がほとんどなので気の向いた時に読めますし、まぁ面白くて、ついつい沢山読んじゃうんですけど。

アクの強すぎる登場人物達が魅力的でした

学園モノの王道といいますか、少し海外ドラマの学園みたいに色んな生徒の色んな派閥が出てきます。お金持ちのセレブ組とか、体育会系のアイアン、チアのフラワーズ等など、色んな派閥に属する個性豊かなキャラクター達がとても魅力的でした。
ただ、やっぱり一番はマーニーの親友ことゆりかちゃんが一番面白かったですかね。彼女はいっつもマーニーにちょっかいをかけてきたり面倒事を持ち込むキャラクターなのですが、本当に人間臭いキャラクターで魅力的でした。特に、彼女のエピソードの中で一番面白かったのがニセマーニーその後って話ですね。アレは本当に数少ない彼女とマーニーの良い友情が描かれているシーンで、いつもノホホンとしてるゆかりちゃんが泣きべそかく数少ない話なんですよね。女版ジャイアンみたいなこの漫画の中でも一番アクの強いキャラでしたが本当に魅力的なキャラでした。

とにかくマーニーが可愛いです

この漫画の最大の素晴らしさ、それはマーニーの可愛さです。原初の萌えといいますか、萌え萌えしい萌えじゃないんです、本当に一瞬垣間見せる萌えがヤバイ。はじめはなんて女ッケのないヒロインなんだろうと思ってましたが、読んでいくウチに可愛く見えてくるんです。
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本当にオシャレらしいオシャレもせず普段はボーイッシュと言いますか、恋愛話なんて11巻あって1話くらいしか無いという無類の残念ヒロイン属性を持っているキャラに思えるかもしれませんが、侮ることなかれ。微妙に同世代の友人達とズレてる印象のマーニーですが、ちょいちょいふとした瞬間に乙女らしい顔を見せる時があります。
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この一瞬。この一瞬の煌めきがヤバイ。そこが平常時のヒロイン偏差値0とのギャップでたまらなく萌えます。
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いやホント可愛い。お色気要素ほぼ皆無なヒロインですが、いかんせん誠実なキャラクターで、少しスキがあって、かつ地味に可愛い子がちょっと照れるとホント萌えますね。最高です。