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私の好きなモノの感想を只管述べているだけのブログです。

ロリコン・プー太郎のダメダメのび太みたいな28歳主人公が6年もの歳月を費やして子供を設けるようになるまでのお話がクッソ面白かった。ラブやん1-22巻感想。

超くだらなくて、超面白いラブコメでした。

 

 

あらすじ

 ロリ・オタ・プーの三拍子そろった大森カズフサ(25歳)。いかにもティピカルな現代的駄目男のもとへ、愛の天使ラブやん見参! 片想いの相手は小学生、この恋を成就させるのは聖なる任務か犯罪か!? 成功率100パーセントを誇る愛の天使の前に、史上最低の試練が鼻を刺す、じゃない、そそりたつ、じゃない、立ちふさがる!

主人公は救いようがないロリコンダメ人間のプー太郎

無職+ロリコン+何かあると現実逃避+既にある恋愛フラグをへし折る+他人のフラグまでへし折ろうとするという今まで読んできた漫画の中でもトップクラスに屑OF屑のダメ主人公ことカズフサさんでした。

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ただ、段々とラブやんを気遣うことが出来ていくあたりが凄い成長が見えて良かったです。思わず応援したくなっちゃうあたりはドラえもんのび太くんに似たような庇護欲を誘うものがありました。

無駄にマッチョだったりしますが、基本ものすごくヘタレなところとか、25歳にもなって精神的に小学生レベルなところとかモノホンの屑でしたが、主人公の糞くだらない思考が地味に理解できることが多くて笑えました。

話が超下らない+キャラクターが一々面白い

プーのカズフサくんとその相棒ラブやんが暇にかまかけて本当に下らないことばっかりやってるんだから本当に下らない。序盤の小学生ランドとかいう狂気の沙汰としか思えない所にでかけたり、終盤のカズフサのチクビが取れてラブやんに襲いかかる話を読んだ時は最高に笑えました。ちなみに7割がカズフサがロリとお近づきになるために四苦八苦する下らない話で、2割がジャモジイさんにアメリカン料理とかいう虫料理を食べさせられる話で残り1割(主に21巻と22巻)がラブコメでした。

ダメ人間のカズフサくんを筆頭に色々なキャラクターが登場しますが、ラブやんとかキューピッド師匠とかジャモジイとかみのっちとかレギュラーキャラの約9割のキャラクターが打算的ですぐ自分以外の人間を陥れようとする人間味がだだ漏れているキャラクターばかりで面白かったです。特に主人公の相方ともいうべきラブやんは回を重ねる毎に遠慮というものが無くなっていって何か気に食わないことを言われたりすると目つきを繰り出すようになる容赦の無さも夫婦漫才みたいで良かったです。

終盤のラブコメ展開が中々熱い

終盤からのまさかのラブコメ展開にだいぶ熱いものを感じました。なんというかこんなに清々しいカップルはいないという感じ。しかも巻数にして22巻、作品内の時間にして約6年を経てのゴールインです。その中でカズフサのガチ失恋×2やラブやんとの色々な思い出が想起され中々熱いものがありました。みのっちの「情」という話がありましたが、本当にキャラクターが生きているかのようなそんな人間臭さを凄い感じる良いカップルの生まれ方でした。こんな漫画だからこそ出来るカップルという感じでした(まぁ読み終わった後カズフサでも結婚できたのに…とか思って死にたくならないでもなかったですが…)。

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特に最終巻の怒涛のラブコメ展開は田丸先生ラブコメをメインで書いたほうが良いんじゃねーのかと思うほどのキュン死具合でした。