金貸しとトンデモ登場人物達の面白おかしいお金の話。ナニワ金融道1-19巻感想。
オススメされて読んでみました。割とダメ人間が多くて笑えました。
少し自分と重なるダメ人間もいて笑えない部分もありましたが(笑)
あらすじ
金が物言う本音の世界、すべてお見せします借りた金は必ず返す。返すアテのない金は、けっして借りない。そんな簡単なことなのに、気づいた時は大借金地獄。帝国金融が金の怖さキビシさをキッチリ教えます
少し優しい好青年が金貸しとして立派になっていきます
最初は少し青臭い感じの主人公こと灰原さんが、終盤にかけてどんどん肝の座った借金取りへと成長していく姿が地味に良かったです。
こんな感じの頼りない青年が
最終的にこうなります(笑)
ヤクザみたいなゴロツキ相手に大立ち回りしたり、手形詐欺グループ相手に追い詰めるまで必死にあの手この手で相手のことを追跡したりと着実に立派な金貸しになっていくところは見ていてドキドキさせられつつも面白かったです。
登場人間達が皆超個性的でした
この作品の一番のウリと言っても過言じゃないですかね。
帝国金融を騙そうとする地面師やら、議員になるために金をバラ撒きまくるおじさんとか、弟子に借金を肩代わりさせる気まんまんで借金する屑社長やら、他人のキャッシュカード使って買い物しまくる屑やら、本当に色んな人物が出てきますが、その中でも本当に印象深いキャラクターが二人いました。
一人は灰原の提案した錬金術で夜逃げさせることになってしまった老夫婦こと薄井夫婦。この人はこの作品内でも中々珍しく、お金で失敗はしつつも人間的に最後まで屑じゃなかった人で、しかも夜逃げすることになってしまった灰原の失敗を許してしまうという器の大きさが凄い印象的でした。
このシーンはナニワ金融道の中でも屈指の名シーンですね。
あともう一人は、肉欲企画の肉欲棒太郎という名前のインパクトが超強烈なキャラクター。
名前だけでなく話も中々面白く、このキャラクターだけ、エピソードが二回あって再登場するという活躍ぶりです。しかも一度借金背負って夜逃げした所から復活してしまうんだから凄い。どこか憎めない男気のあるキャラクターとして凄く印象的でした。