ジャズに狂え!!!BLUE GIANT1-7巻雑感
漫画大賞にノミネートされてたので読んでみました
JAZZが大好きな青年達が”一番”を目指していく作品です。
とにかく馬鹿正直でJAZZ狂いな主人公に熱く熱くなりっぱなしです。そんな主人公に周りのキャラも影響されていき、どんどん熱が伝播していく人間ドラマも最高でした。
まず何と言ってもスポーツ漫画かよと思っちゃうくらいの努力根性論的な所から始まる熱さ、そして最初はふわふわと形の無かった主人公の才能がどんどんと開花していく爽快さは読んでいてテンションが上がります。
そして、主人公の周りのJAZZ狂いな人たちのそれぞれのドラマも面白い。全員が全員、主人公と関わることで何かしらの変化や熱が灯る瞬間が良かったです。
それから、音を打つ瞬間というものを凄くドラマチックに視覚的に描写しているのがまた良い!音のない漫画という媒体なのに、何か圧倒させられるその音楽描写はJAZZに興味が無かった僕さえもJAZZを聞いてみたいと思わせてしまうだけの迫力がありました。
1-4巻までは主人公の学生時代が描かれており、青年臭くでも才能の片鱗が見え隠れする主人公の成長が面白いです。5-7巻はとうとう東京にJAZZで一番になるため出てきた主人公が仲間を作り、JAZZに更にのめり込んでいきます。ここでも主人公と一緒にJAZZをすることになる2人のキャラクターが個性的で面白い。特に主人公の親友の成長や苦悩が面白く、彼がどうなっていくのか本当に興味が尽きない展開でした。主人公は更に成長していき空恐ろしいことになってますし、一方で安定の相方になるかと思われたキャラがココに来て挫折しはじめる展開と先が本当に気になる作品でした。